●ある結婚記念日の感動物語

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入社4年目で
初めての結婚記念日の日、
社内でトラブルが発生した。

下手したら全員会社に
泊まりになるかも知れない
という修羅場。

結婚記念日なので
帰らしてくださいとは
絶対に言えなかった。

17時を回った頃、
T課長が俺を呼びつけ、
封筒を渡して、

「これをK物産に届けろ」
と言う。

K物産は、隣の県にある得意先で、
今から車で出ても20時までに
着けるかどうかすら分からない。

「届けたら直帰していいから」
と言うが、

直帰も何も、K物産に届けてから
家まで帰ったら、
きっと23時は過ぎるだろう。

文句を言いたかったが、
「わかりました」
と言って封筒を預かった。

中身を見ようとすると

「中身は車の中で見ろ。
 さっさと行け!」

とつれないT課長。

不満たらたらの声で
「行ってきます」 と言うと、
課内の同情の目に送られて
駐車場へ向かった。

車に乗り込み、封筒を開けると
そこには一枚の紙切れが。

「結婚記念日おめでとう。
 今日はこのまま帰りなさい」

会社に入って初めて泣いた。

その翌年、T課長は
実家の家業を継ぐために退社した。

送別会の席でお礼を言ったら
「そんなことあったか?」
ととぼけていた。

T課長、お元気でおられるだろうか。

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今、ネットで話題になっている

結婚記念日の感動物語を

シェアさせていただきました。

「こんな上司についていきたい!」

と感じた方も

きっと多いことでしょう。

私も、このように

部下やビジネスパートナーの

プライベートにも配慮して

そして、さりげなく気配りもできる。

そんな経営者になりたい、

と思った次第です。

それでは、また。

感謝をこめて。

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