●速読で脳を高速化させる
昨日は、
目を鍛える
というお話をしました。
今日は、第2ステップで
速読に必要な脳の鍛え方について
お話ししていきます。
速読を最初に学ぶ上で、
大切なポイントは以下の2つです。
1.目を鍛えて、目から入ってくる
情報量を増やすこと
2.目から入ってきた大量の情報を、
脳で素早く処理すること
この2つがとても重要になってきます。
1については
昨日お伝えしました。
目を鍛えて、
読める文字の量を増やしていきます。
ただ、目が速く動かせるようになって、
文字を高速で沢山見られるようになっても、
その状態では、まだ読んだことにはなりません。
沢山の文字情報を取り入れて、
その情報を、今度は
脳で処理してあげる必要があるのです。
ここで2のステップに入っていきます。
脳で大量の情報を処理していきます。
脳も最初はなかなか、
大量の情報を処理することは
できません。
そこで、
トレーニングで
脳の処理速度をアップさせていきます。
脳には可塑性(かそせい)と
呼ばれる特徴があります。
難しい言葉を使っていますが、
これはカンタンに言うと、
「脳は変化する」
ということです。
脳はその環境に応じて、
変化することができます。
あなたの脳は生まれたその日から
変わり続けています。
新しい環境に適応するたびに
新しく脳のシナプスが結合して
新しい思考回路が作られていきます。
あなたが厳しい環境にいれば、
厳しい環境に耐えられるように変化しますし、
楽な環境にいれば
楽な環境に慣れるように変化していきます。
そして、
速読においても、
この脳の可塑性(かそせい)を
フルに活用していきます。
すなわち、
高速で情報を処理できる状態に
脳を変化させていきます。
脳は大量の情報が入ってくる環境に置かれると
大量の情報を処理できるようになります。
最初はなかなか慣れないので、
大量の情報を処理することはできませんが、
トレーニングを継続して行うことによって
大量の情報を処理することが、
例えば高速で文章の内容を見て、
把握して、理解できるようになるのです。
このことは、
例えるなら、
高速道路での車の運転に似ています。
車に乗っていて、
一般道から高速道路に入ると
最初は、高速の世界に違和感を感じます。
しかし、
そのうちに慣れてきますよね?
高速の世界でも違和感なく、
安全に運転できるようになります。
そして、ここで想像してみて下さい・・・
あなたが、高速道路で運転した後で、
今度は高速道路から一般道に降りたとき、
周りの世界が、
非常に遅く感じられるようになりませんか?
まわりの風景が、
まるでスローモーションのように見えます。
これが、脳の可塑性です。
脳は環境に慣れていくのです。
こういった脳の原理を応用して、
高速の世界をどんどん脳に覚えさせていくと、
あなたの脳の処理速度能力も
どんどん上がっていきます。
このトレーニングが
速読の2つ目のポイントとしてとても
重要になってくるのです。
目を速く動かして、
大量の文字情報を取り入れ、
そして、
高速化した脳を使って
その大量の情報を処理していく。
これが
速読の基礎になります。
ここで、
「脳の仕組みはわかったけど、
どうすれば自分の脳の
処理速度を上げることができるの?」
こういった疑問が
でてくると思います。
そんな疑問には、
また後ほどお答えいたします。
日本脳力開発協会
速読&脳トレ講師
中野究より
感謝をこめて。