●速読すると内容が理解できなくなる?
「速読で速く読めるようになっても、
どうせ内容は理解できないのではないですか?」
という質問をよく受けます。
速く読めるようになっても、
その内容が全く理解できていない・・・
速読がそういうスキルであるなら、
私も同感です(苦笑)。
まったく意味がないスキルだと、
私も思います(苦笑)。
もし、速く読めるようになったけど、
全く文章の内容が
頭に入らないものだとしたら、
そんなスキルは、
速読ではありません。
それは、ただただ、
速く文章を見ているだけです。
速読とは文字通り、
速く読むということです。
ですから、速読を正しく行うと、
速く読んで、かつ内容もしっかり
理解することができるのです。
速読では最初に、
目を鍛えるトレーニング
をしていきます。
眼の玉を高速で動かして、
文章を速く眼で追えるようにするのです。
実は、速読をトレーニングしたての頃は、
一時的に理解度は落ちます。
速読は、まずは眼を速く動かすというところに
焦点を合わせますので、
理解せずに眼で文章を
追うというトレーニングをします。
そして、ある程度、
眼の玉を動かす筋肉(眼筋)が鍛えられて、
高速で眼の玉を動かせるようになった後で、
脳を高速化させるトレーニングや
読み方を変えるトレーニングを
していきます。
そうすると、
内容の理解度が、
眼の速さに追いついてくるのです。
読書速度を上げていくためには、
眼だけでなく、
脳も高速の状態に慣れることが大事です。
脳が高速の状態に慣れていくと、
理解度も眼の速さに
追いついていく感覚です。
ですから、
最終的には速読しながら、
内容も理解することが
できるようになるのです。
よく、速読の教材を
買ったにも関わらず、
速読を身につけられず、
速読に対して文句を言っている人は、
ここを正しく理解できていません。
いきなり理解度と読書スピードを、
同時に追い求めても
なかなか同時には身につかないのです。
しっかりとトレーニングを続けていくことで、
速く読みながら内容を理解するという
ことができるようになるのです。
以上をまとめると・・・
速読とは内容を理解しながら、
速く読む方法のことである。
ただ、トレーニングの過程では、
初期のころ、一時的に
読書スピードに理解度が
追いつかない時期が
あるということを覚えておいて下さいね。
そういった、読書スピードと
理解度の関係を、
あらかじめ認識されていると、
「文章をまだまだ理解できているかわからない・・・」
「速く読めるようになったけど、
理解度を高めることはできるのだろうか?」
といった、不安が無くなりますよ。
覚えておいて下さいね。
それでは、また。
日本脳力開発協会
速読&脳トレ講師
中野究より
感謝をこめて。