●速読で小説は速く読めるか?
今日は、
「速読で小説は速く読めるようになりますか?」
というご質問に
回答したいと思います。
速読を習いたい方の中には、
「小説を速く読めるようになりたい」
という目的を持った方も、
しばしばいます。
また、
「いつかは読みたい」
と思っている小説があっても、
「なかなか本を読む時間がなく、
読むことができない・・・」
このように悩んでいる方も、
この忙しい現代社会の中では、
多いのではないかと思われます。
特に、超大作と呼ばれる
小説を読むのには
どうしても多大な時間が必要で・・・
と思ってしまう人が多いようです。
ですが、速読を習得すると、
どんなに長編の小説でも、
短時間に読むことができるようになります。
ただ、ここで
注意しておきたい点、
お伝えしたい点があります。
それは、今、世の中には、
大きく分けて3つの流派の速読法が
あるのですが、
「残念ながら、
そのうち2つの流派のの速読法は
小説には使えない」
という点です。
3つの速読流派の
詳しい解説については、
後日行うとしまして、
今日は、概要をお伝えします。
3つの速読流派は、
・右脳系速読法
・飛ばし読み速読法
・全脳活性化型速読法
の3つに大別されます。
私たち日脳速読は、
全脳活性化型速読法にあたり、
眼と脳(右脳と左脳の両方)を鍛えて、
文章を全文読むスピードを
高めていく方法を取っています。
日脳速読は、
全文を読んでいき、
理解しながら読み進めていきますので、
(気がつかないうちに読書スピードが上がりますので)、
小説を速く読めるようになります。
一方で、
まず、飛ばし読み速読法は、
小説には向かないと言えます。
小説は、結論や重要な所だけでなく、
ディテールも楽しむべきものだからです。
また、飛ばし読み速読法は、
論理構造のはっきりした文章には
有効なのですが、
くせのある文章、特徴のある文章になると、
とたんに、やり方が難しくなってしまうのです。
小説は、作家によって文体が全く違いますので、
「飛ばし読み速読法」にとっては、
鬼門と言えます。
次に、一昔前に著名な経営者や
コンサルタントがひろめた、
フォトリーディングという、
右脳系の速読法があります。
残念ながら、フォトリーディングは、
小説などを読むには適していません。
適していないというのは、
別に速く読めない、
ということではありません。
ただ、読み方が、
フォトリーディングなどの右脳系の速読の場合は、
全体を先にザーっと流し読みをしてから
詳細の理解を深めていくという読み方になります。
要するに
「小説の結論を最初に読んでしまう」
ということになってしまいます。
「例えば、推理小説。ミステリーの結論が、
最初からわかってしまったら、
つまんなくないですか?(笑)」
「例えば、恋愛小説で、ディテールを
すっとばして、結論がわかってしまったら、
興ざめではないですか?(汗)」
ですから、
小説を読む場合には、
一字一句を読むスピードを
上げるタイプの速読を使う必要があります。
右脳速読のように、
結論を素早く読み取る速読法や、
飛ばし読みのような速読法は
小説等、味わって読むタイプの本には
適していないということが言えるのです。
以上、
速読で小説は
速く読めるようになるのか?
のご質問に回答しました。
ご参考いただけたら幸いです。
以上、
日本脳力開発協会
速読&脳トレ講師
中野究より
感謝をこめて。