●良い商品は売れない。今後売れる商品とは?
こんばんは。
中野です。
不景気だなんだと言われ、
商品が売れないと言われる現代、
多くの人が売れる商品を探そうとします。
良い商品なら売れると思っている方が
今でもたくさんいるようです。
だから、より良い商品をつくろうとする。
より顧客満足度を上げようとするわけです。
これらはもちろん良い努力であり、
とても素晴らしい努力です。
しかし、残念ながらいくら良い商品でも売れません。
本当に抜群に素晴らしい商品でも売れない時代になっています。
売上を上げるために良い商品を創ろう!
というループに入ると、逆に売上を上げるのが
とても難しい時代のようです。
どうも、売上を上げるためのルールが
昔と違ってきているようです。
たとえば、イトーヨーカドーやセブンイレブンに
行ってみてください。
いま、7&iホールディングスのオリジナルブランド
商品がイトーヨーカドーにもセブンイレブンにも
所狭しと並んでいます。
そして、そのオリジナルブランド商品を手にとって
見てみてください。
すると、製造元が日本の名だたるメーカー企業で
あることがわかるはずです。
たとえば、
紅茶は日東紅茶。
ケチャップはカゴメ。
といった具合です。
メーカー企業は、7&iホールディングスのために
商品をOEM生産します。
そして、同じ棚に並んだ自社商品より安い価格で
中身が同じ商品を売られているのです。
カゴメブランドのケチャップの隣にカゴメが作った
7&iのオリジナルブランドのケチャップが
カゴメブランドよりかなり安い価格で置かれているのです。
電機メーカーもそうです。
電気量販店の最大手ヤマダ電機は、
いまや1兆円企業です。
昔は、ソニー、松下などの電機メーカーが強く、
量販店に置くときの価格も電機メーカー主体で
決めていた時代でした。
ところが今や価格はオープンプライスが当たり前、
当り前のように量販店が価格を決めています。
この7&iホールディングスやヤマダ電機の台頭が
示すことは何なのか?
ここが大事です。
7&iホールディングスやヤマダ電機の台頭が示すこと。
それは、
「つくる側よりも売る側の方がより強くなっている。」
ということだと思います。
良い商品を生み出しても売れません。
素晴らしい商品を生み出しても売れません。
いま売れている商品は、
売る力を持っている人に売ってもらえる商品
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です。
少し前に宇多田ヒカルがバカ売れしました。
宇多田ヒカルはもちろんとても素敵なシンガーですし、
とても素晴らしい楽曲をつくります。
でも、宇多田ヒカルより歌が上手い人だって
いるはずです。
売れるかどうかは商品の良さだけではないのです。
今後ますます
「売る力を持った人がより強い立場になる」
という傾向がより強くなっていくでしょう。
売る力を身につけましょう。
売る力を身につければ間違いありません。
売る力は誰でも必ず身に付きます。
なぜならばマーケティングは科学だからです。
良い商品や良いコンテンツは、
その辺にごろごろ転がっています。
それを適切な形にして適切な売り方をする。
それができれば一生食いっぱぐれることはありません。
今日、お伝えしたかったことは、以上です。
最後まで、読んでいただき、
ありがとうございます。
感謝をこめて。